<ジュニアロースクール>
2024.12.26トピックス
私は、現在奈良弁護士会の法教育委員会に所属しております。
同委員会では法教育の普及・推進のため、奈良県内の小中学校で様々な出張授業を行っています。
例えば、いじめ予防授業、職業インタビュー、法制度に関する授業などを行っております。
その一環として、2024年12月26日に、奈良地方裁判所のご協力も得て、奈良弁護士会でジュニアロースクールを開催しました。
ジュニアロースクールは毎年奈良弁護士会の法教育委員会が奈良県内の中高生向けに実施しているイベントで、模擬裁判などの実践的な体験や法律に関わるクイズ大会など行っています。
今年は、総勢40名以上の生徒さんにお越し頂きました。
午前中は、奈良地方裁判所の大法廷をお借りして、模擬裁判を行いました。
裁判員裁判の対象事件となる刑事事件の模擬裁判を生徒の皆様に傍聴して頂き、生徒さんにも裁判員として証人や被告人への質問をして頂きました。
争点はそもそも犯人であるか否かでしたが、生徒さんの質問は、プロの法律家では思いつかないよう新鮮で斬新な内容もあり、思わずハッとさせられました。
お昼休憩を挟んで、奈良弁護会館に戻り、8グループに分かれて評議を行いました。評議では、被告人が無罪か有罪か、また有罪ならどの程度の量刑にするべきかが話し合われました。私も1グループを担当しましたが、この評議の中でも様々な意見が生徒さんの間に飛び交い、私も「なるほど」と頷くことが多々ございました。
評議の結果を各グループから発表した後は、クイズ大会を行い、評議以上に生徒さんは白熱していました^^。
今回初めてジュニアロースクールに携わらせて頂きましたが、自分の仕事で社会の未来を担う皆さんと深く関わる機会を得れたことは私自身も大いに刺激を受け、生徒さんの真剣な眼差しと態度に心打たれました。
これからも、法教育委員会の活動を通じて、今まさに成長されている生徒の皆さんに少しでも有益な経験をご提供する一助となれれば幸いです。
弁護士 倉 橋 毅 至